
季節は秋、もう10月だというのに、夏のような暑い日が続いています。
異常気象が話題になることも多い中、それでも毎年変わらず、懸命にお米を作ってくださる農家の皆さんには、いつも感謝しています。
私たちが良質な新米を手にすることができるのだと思うと、本当に頭が下がる思いです。

そんな中、神の井の蔵にも、今年収穫された新米が次々と届けられています。
この貴重なお米は、私たちの酒造りに欠かせない原材料です。
一粒一粒が丁寧に育てられたお米を大切に使わせていただきながら、最高の酒を造り上げたいという思いが日々強くなっています。
気候は例年より暖かく、まだ夏の名残を感じる日もありますが、私たち蔵人にとっては、酒造りの季節がやってきたことを実感せずにはいられません。

酒造りの準備も着々と進んでおり、蔵の中も少しずつその雰囲気に包まれ始めています。
夜勤用の寝床も整い、蔵の中はこれから始まる長い作業の日々に備えて準備万端です。

冬にかけて、夜通しの作業が続くこともありますが、チーム一丸となって、心を込めて酒を仕込みます。
酒造りの仕事は決して簡単ではありませんが、その分、出来上がった酒を口にしたときの喜びは格別です。
これから半年間、私たちの酒造りが本格的に始まります。
お米に感謝し、農家の方々に感謝し、そして、支えてくださるすべての方々に感謝の気持ちを忘れずに、精一杯頑張ります。

今年最初の麹作りの様子です↑
さあ、頑張るぞ!中村